篠山紀信の写真展が5月6日まで開催されています。
歌舞伎ファンはわかるであろうあの一場面や思い出のカットが並びます。
篠山さんは望遠レンズで後部座席より狙って撮影されているようですが、その一枚一枚が大きなパネルになって再現されていました。
今回は坂田藤十郎と片岡仁左衛門の世界に迷い込ませてくれました。
同じ元禄期に初代が活躍した名跡です。
令和の中村雁次郎・壱太郎、子・虎之介の世界を見せてくれいるのに対し、2011年の片岡千之助の連獅子は家族のぬくもりさえ伝わってくるものでした。
そして「平家姑獲鳥俊寛」の片岡仁左衛門さんは、島流しに遭った悲しさの中に在る強い意志まで感じられました。
以前大阪のグランフロントで開催されていた篠山紀信展とは全く違う世界を表現されています。華やかな世界を堪能できました。
文責:のり憲