京都髙島屋で開催の日本画家・手塚雄二先生の展覧会に行ってきました。
名前はピンとこないかもしれませんが、院展でもよく出品されている作家さんなので記憶に残っている作品があると思います。
今回限定公開の明治神宮へ奉納された屏風は、下村観山先生の後を継ぐかのような世界。前に立つと参道に引き寄せられる力が感じられました。
そして足立美術館所蔵の奥入瀬を描いた作品は、ひんやりとした水の流れる音が聞こえてくるようです。
目を引き付けられるのは「ブルックリンの雨」。朝日が昇ってくるのかシーンと張りつめた空気に、刺すような鋭い雨。人生の先はまだまだ遠いが努力して橋を渡っていくと光が先を導いてくれる、といったようです。
本当に先生の作品には対面するたび感動が生まれます。
空気を感じにぜひ足を運んで欲しいものです。
文責:のり憲