京都文化博物館で開催の「美を競う 肉筆浮世絵の世界」展に行ってきましあ。
期間が長いとまだ大丈夫と思っているうちに過ぎてしまいますね。
肉筆画は、版画とは違う筆の運び、勢いや流れを楽しめ、見ごたえがあります。
しかしこう点数が多くあると、最初の元気はどこへやら、段々とスルーしてしまいました…
スタートの奈良春日大社の御祭は、12月の行事で雪のため中止になることもあるという行列の様子を描いたもの。庶民から貴人まで何人描かれているのか、人数を数えるのも気が遠くなるほどでした。
特に目を引いたのは、葛飾北斎の「日・龍・月」。初日の出を思わせる太陽の大きさ、目力を感じる龍に対し、静かな三日月の姿には立ち止まらずを得ません。
もっと風俗に詳しければ、遊女の着付け柄などで時代も読み解けるかと考えます。
今回コレクションを出品していた光ミュージアムは以前にも行ったのですが、途中でギブアップしてしまいました。
量も良いですが、質を楽しみたいものです。
文責:のり憲