8月17日まで京都文化博物館で開催されている「横山華山展」に行ってきました。
特に祇園祭に合わせて展示されている大作「祇園祭礼図絵巻」は、上巻には稚児社参の様子が描かれていました。絵では籠に乗っていましたが、現在は白馬ですね。宵山の最後の提灯が入らないと屏風祭は始まりません。神輿の行列も長く、本願寺の僧侶や聖護院の山伏も参加していたりと、今との違い探しをして二度楽しめます。
入り口付近には、華山が養子に入った横山家と交流があった曽我蕭白の模写が多く見られました。9歳にして牛若弁慶図を描くなど天才的な人であったのに、どうして忘れ去られていたのでしょうか?
今回はボストン美術館からの出品が6点もあり、大英博物館などからも多く作品が集められています。山水画から風俗画まで何でも表現した画家。天明の大火や祭など京都ゆかりのものを取り上げた作品が多く、何より京都の絵地図を拡大して展示されているところでは、皆描かれているものの位置関係を指さしながら楽しんでいました。
文責:のり憲