8月10日まで京都工芸繊維大学美術工芸資料館で「ポーランドの現代ポスター展」が行われていることを新聞記事で知り、ちょうどポーランドとの国交樹立100周年記念イベントの一つとして京都芸術センターで開催された展示を手伝った関係で、急遽覗きに行ってきました。
会場では、浅井忠と近代京都のデザインに始まり、鹿子木武郎先生など学校職員の作品のほか浅井先生の木版デザインや、桃太郎の鬼ヶ島の作品などもあり、夏休み中の子供さんたちにも見せたくなりました。
第一会場の展示だけでも十分見ごたえがあります。
その上アール・ヌーヴォーのポスターや工芸デザインと盛りだくさんの内容で、
最後の2室にやっと目的のポーランドのポスターが展示されていました。
1950~90年代のポスターは、ムロシャチャク・ユゼフの「ミス・ポロニア公演」が、明るい色調で目を引きます。また、サーカスを描いた作品は作家がそれぞれ違うのにどれも楽しさが伝わってきました。
セビリア万国博覧会のポスターに描かれたアリの姿は、思わず「プっ」と噴出してしまいます。
現代作家のニエブスイ・オラの、フランスパンをくださいと話している鳥も面白い作品でした。
もっとゆっくり時間を作ってみたい展覧会でした。
文責:のり憲