こんなところに美術館が?
夜間拝観などでよくPRされている高台寺のチケットには、付属施設の掌美術館と圓徳院、3か所に入れるお得なチケットがあります。
その掌美術館は、高台寺向かいの「ねねの道」の西側にある立て看板に2階、と案内が有るのみです。
迷いながらたどり着いた自動ドアの先には、豊臣秀吉ゆかりの品々が1フロアに展示されています。
見ごたえがあったのは「京洛名所図屏風」。六曲一双で、江戸時代の京都のお寺や名所が描かれています。それぞれ寺の名が添付されており、外国人の方も実際に観光した地を再確認されていました。
竹内栖鳳が明治時代に描いた豊臣秀吉の肖像画も。江戸時代の絵師・宇喜多一蕙(うきたいっけい)筆による「高台寺伽藍図」は、このお寺がとても大きかったことがわかります。
桃山時代の洗面器「角盥(つのだらい)」と洗面に使うお湯を運ぶための「楾(はぞう)」には、水車蒔絵が描かれています。
お宝を楽しむ感覚で、小さな美術館を覗いてみてください。
文責:のり憲