10月14日まで泉屋博古館で開催の「文化財よ、永遠に」展に行ってきました。
住友財団が2022年に創立30周年を迎えることを記念しての展覧会で、これまで財団が助成した1,100件24億円を超える文化財修理事業の成果の一部を、京都で見ることができます。
大興寺の鎌倉時代に作られた巳神将像の玉眼は修理によって輝きを取り戻しました。
霊源院の中厳円月坐像は耳から縦にパーツが分かれており、内側からは毘沙門天立像が見つかりました。
養源院の狩野山楽筆「唐獅子図」は、昭和22年に行われた修復の際に合成樹脂が塗られて色が変質していましたが、今回それを取り除き、額装に仕上げられました。お寺での設置方法もはめ込み式に替えられたため、何かの際の持ち出しも可能にされています。
色々と工夫された絵巻もぜひ一見いただきたいものです。
文責:のり憲