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特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」(京都国立博物館)

投稿:2019年11月 4日

特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」、一目見ようと京都国立博物館に向かいました。普段は行列を作っているので、金・土曜日の夜間を狙って見に行きました。

第1章はかな書道をやっていた者には息を呑むような作品ばかりで、小野道風から大徳寺龍光院の寸松庵にある紀貫之筆「ちはやふる」などが並びます。
第2章は柿本人麻呂の色々な肖像画がありましたが、描かれている花弁が梅でも桜でも良い気になり、早く早くと絵巻を見たい気が流行りました。
応挙館も準備された田中親美作の35帳の摸本は、明治35年から4年をかけて制作されたものということですが、昭和4年の作ともあり説明と合いませんが、佐竹本の摸本で大正11年制作の1巻は京都国立博物館の所蔵でした。

今回は表装のすばらしさを目的に行ったのですが、それよりもつい所蔵元の方に注意がいってしまいました。佐竹本のうち、小野小町は現在も個人蔵なのか所蔵元の欄は空白になっていました。上畳本は佐竹本のパネルなりを付けて欲しいと感じ、後半は集中力に欠けてしまいました。No.104の似絵から東京国立博物館所蔵の伝藤原為家筆の作品は真筆とはいえない…という解説がありました。
楽しみ方はいろいろな展覧会です、本物の作品をぜひ一目見てください。

文責:のり憲



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