首里城の焼失が話題となっていますが、京都では1950年に金閣寺の焼失が起きています。
この様子を描いた画家・川端龍子の展覧会が11月24日まで京都府立堂本印象美術館で開催されています。
東京での空襲の炎は描くことができなかった川端龍子ですが、金閣炎上を知った際は「瞬間に画心が燃焼した」と語られています。
堂本印象先生は、国宝防災週間ポスターの絵で金閣寺が焼けた際に残った黒焦げの骨組みを絵で表現されました。
焼失した首里城の様子が重なり、残念でなりません。
そして豪快な杏炉峰は、長江の大景観を透視的に表現したところが好きな作品です。
また、南禅寺の狩野探幽筆の虎の絵を見た際の様子の自画像を描いた「虎の間」や、上野動物園に象が来た際に喜ぶ子供たちを描いた「百子図」は見ていて楽しくなりました。
先生の迫力を感動に替えて、元気を頂ける展覧会です。
文責:のり憲