京都国立近代美術館で、12月15日まで開催されています。阪急電車の吊り広告で知り、円山応挙の大乗寺襖絵を見たくて行ってきました、
会場に入るとすぐに、金地に墨で描かれた松と孔雀。松煙墨と油煙墨で描かれた松は実際とおなじL字型に置かれた襖に、立体的に雄大に生命力溢れて描かれていました。光によって、松の葉は緑に孔雀は青に幹は茶に見えるそうです。
この寺は応挙寺とも呼ばれていて応挙と弟子たちの障壁画が165点あり、重文に指定されています。
今回展示されている郭子儀図、山水図も間近でたのしめます。
もちろん、呉春、蕪村、蘆雪や竹内栖鳳、そして上村松園の美人画、娘深雪は、その唇、眉や頸にうっとりさせられます。
江戸中期から明治大正にかけての京都画壇の流れがわかる展覧会です。写実の芽生えを江戸から明治という新しい時代の流れが後押ししたのでしょうか。
文責:虹のSIKA