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新春特集展示「子(ね)づくし ─干支を愛でる─」(京都国立博物館)

投稿:2020年1月 6日

新春にオープンしているのは、初売りのデパートと京都国立博物館。
新春の特別展示「子(ね)づくし ─干支を愛でる─」(2月2日まで)はありがたいです。

鼠の拓本は大きく手に持っている丸い玉は何なのか、不思議です。中国や東アジア各地に伝わる十二支の先頭は多くがネズミになっているそうです。
土佐光吉筆の源氏物語「初音」(重要文化財)は雲の金色が鮮やかでとても新しく感じますが、桃山時代の豪華さが伝わります。
もう一点あった重文の「十二類絵巻」は、上中下三巻のうち中巻のたぬきが判者(歌合などで作品の優劣を判定する役)をしているとても楽しい部分でスタートされています。
大きな仏涅槃図には、下部中央にネズミが描かれています。変わった物としては、ネズミが行灯の油をなめるようなサイフォンを使った仕掛けをした作品や、小さな小さな根付のネズミなど、この展示室だけでも大満足の内容です。

それだけでなく、ちょうど雪舟の「四季花鳥図屏風」の鶴や、与謝蕪村の「奥の細道図巻」など、も展示されています。1月・2月は毎年京都国立博物館へ足を運ぶのが最高です。

文責:のり憲

 



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