少し前になりますが、2月23日に龍谷ミュージアムで開催された「仏像制作を体験してみよう」というワークショップに参加してきました。
ちょうど仏像ひな型の世界展が開催されており、弘法大師坐像などは底部に完成年や「康朝」「弟子/畑次郎右衛門」制作者名の記録がありました。また、御影堂像を京都の七条を本拠に活動していた仏師「康傳」が写したものである可能性があるという話や、愛知県の清凉寺の釈迦如来像の銘文には「大仏師/畑治ゝ左ゝ門/康傳/京都西六条」とあり畑治良右衛門が康朝・康傳など七条の仏師とも制作を行っていたらしいというお話を聞きました。
他にも、花園法皇坐像のように、完成品と一致するひな形も有りました。
目を引いたのは、大きな木造の大黒天立像。小さなひな形と対比されていました。
美しい善光寺如来絵伝や、可愛い仏名経も見ごたえがありました。
3月22日までの開催ですが、諸般の状況もあるため開館日を確認されるべきかと思います。
文責:のり憲