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Dividing Line_Connecting Line 分かつ線-つなぐ線(上賀茂・瑞雲庵)

投稿:2014年1月17日

上賀茂・瑞雲庵で開催されていた現代美術展「Dividing Line_Connecting Line 分かつ線-つなぐ線」を見に行ってきました。
2013年11月23日から行われていたそうなのですが、私がこの展示について知ったのがほんの数日前だったため、数々の魅力的なイベントを体験できず非常に残念でした。(これまでに開催されたイベントは韓国の伝統弦楽器・カヤグンの演奏、京都伝統のじょうよ饅頭づくり)

展示を知ったきっかけは、コンテンポラリーダンサーである友人が展示会場の中でパフォーマンスをするという知らせを受けたからでした。
作品から受け取った感覚、それをからだを通して解釈し、会場内に敷かれた大きな紙の上にからだを使って描く-動いているところからがダンサーたちの作品となるらしいのです。もちろん描き上がった作品も展示空間に添えられます。
時間の都合が合わずパフォーマンスを見ることができないため、せめて展示とギャラリーだけは見てみたいと瑞雲庵を訪れたのでした。

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特に惹かれたのはギャラリー空間そのものです。
築100年を越える古民家をリノベーションした建物で、古さと新しさ、居心地の良さがあります。
和室なので、畳や縁側のような陽の当たる場所に正座したり胡座をかいたり、立ったりと自分の好きな姿勢で鑑賞できる自由さ。
座って鑑賞することで、違う視点に気づくこともできるでしょう。

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土蔵にも展示があります。
冬の土蔵の中は寺院の本堂のようにしんと冷たい空気が張り詰めていて、室内とは違った感覚で鑑賞ができます。

メインである展示作品はイギリス人作家マイケル・ウィッテルと韓国人作家ぺ・サンスンによるものです。
入り口を入ってすぐ目に入ってくる瓦と水道パイプで制作された大型の作品、上からつり下げられた縄の結び目…。
イギリス、韓国、日本、三カ国の文化や思考、空間、作品の出会いという「点」が継続されていくことにより「線」へと変わってゆく。
このような出逢いが自然と感じられるのも、築100年以上の建物のもつおおらかさが影響しているのだろうか、とギャラリー空間の力を感じた時間でした。
 



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