「針穴写真展」（ぎゃらりー西利）

ぎゃらりー西利さんの「針穴写真展」に行ってきました。

お漬物屋さんの3階で、ギャラリーをされていたとは知りませんでした。

ほのかに美味しそうな、お漬物の香り漂うお部屋で、身近に感じる風景写真から幻想的な写真、モノクロまで、30人の作家さんの作品が展示してあり、お一人お一人の世界観が出ていて見応えがありました。

「針穴」と言う言葉自体、私は知りませんでしたが、写真の他にも「針穴」写真の撮り方を詳しく説明されているパネルや、カメラの展示・写真集もありました。
作品のみを楽しむも良し、説明パネルを読んでから作品を楽しむのも、作品を見てから説明パネルを読んで楽しむのも良し、色々な楽しみ方の出来る空間でした。

ちなみに、私は、作品を見て(途中まで)→説明パネルを読み(説明がある事に初めて気づきました)→作品を見て(途中からの続き)→また、作品一周見て回りました。

私の中で印象的だったのが、ある女性作家さんの「まだかなー」・「きたきた」の2枚の作品です。
女性が、注文した料理を待っている姿を斜め下から写している「まだかなー」。 運ばれてきた、美味しそうな料理を、真横から写してる「きたきた」。「きたきた」には、女性は写っておらず、料理だけ写っています。
2枚の作品だけで、この女性の料理を待つところから料理を見た時の気持ちが想像でき、勝手に共感してしまい、おもわず頬が緩んでしまう作品でした。

作品を見終わり、展示されているカメラに目を向けた時、改めてカメラの「フォルム」っておしゃれだなと思いました。
視覚にも、嗅覚にも楽しめる写真展でした。

ぎゃらりぃ西利