紅葉も見ごろを過ぎようとしている。
毎年、桜と同じく、紅葉の見ごろを心待ちにする。
見ごろが過ぎるとすこし、寂しくなる。
そして、また来年、と思う。
桜の季節にも、紅葉の季節にも、京都にはたくさんの人が訪れる。
桜も紅葉も、京都にはよく似合う。
ただなんとなく、紅葉よりも桜には【似合う景色】がたくさんあるように思う。
学校の校庭や住宅地の小さな公園にある桜も、好きだ。
つまり鉄筋の、近代的な建築にも似合うと思うのだ。
だけど、紅葉は少し違うのではないだろうか。
山歩きをしたり、少し懐かしい雰囲気のする町なみを散歩したり、あるいはお寺を参拝したり。
紅葉はそんな場所で見たいな、と思う。
あくまで個人的な印象だし、育った環境によっても違うだろう。
銀杏の黄葉はまた違うようにも思う。
でも、紅葉狩り、という言葉に連想されるように、昔から日本人は少し遠出をして紅葉を楽しんでいたのではないだろうか。
京都は今も、そんな期待に応えてくれる。
絵のように美しい秋を、感じさせてくれる。
また、来年も。