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どんなときも美しくあること~中原淳一展@京都高島屋

投稿:2014年4月28日

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いつものジーンズだけど、平らな靴をやめてハイヒールを選ぶ。
少しだけ大ぶりのアクセサリーを選ぶ。
自分にしか分からないけど、いつもよりおしゃれした自分は楽しい。

中原淳一は、女性は美しくあってほしい、と願い続けた人だった。
そのために、美しい女性の姿を描き続けた人だった。

中原淳一が描く女性は、とてもおしゃれだ。
凝ったデザインのワンピース、帽子や手袋といった小物、様々に結い上げた髪型。
それを、お金をかけるのではなく、少しの工夫で実践することを提案した。

付録の型紙を使って、洋服を作ってみましょう。
可愛らしいつけ襟を作って、いつもの服と組み合わせてみましょう。
異なる柄の手持ちの着物を縫い合わせて、新しい着物を作ってみましょう。
女性が美しくあれば、戦前・戦後の灰色の街が、素敵に彩られますよ。

なんて魅力的な提案なのだろう。

おしゃれを楽しむ気持ちを肯定してくれる、おしゃれした自分を喜んでくれる。
当時の女性たちがどれほど勇気づけられ、夢を抱いたことだろう。
それがどれほど、生きる力になったことだろう。

中原淳一はまた、美しいこころが美しさをつくるのだと言った。
美しいこころをつくるためには、自分らしくあることだと言った。
今も昔も、この言葉に励まされる女性は多いのではないだろうか。

女性が元気な国は、元気な国であるのだという。
ひまわりが美しく咲くとき、太陽は力強く輝いているのだ。

展覧会を見た後、新しいワンピースが欲しくなった。
しかしワンピースではなく、ちいさなブーケを買った。
その方が、美しさに近づけるような気がした。

生誕100年 中原淳一展



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