【ロイヤルコペンハーゲン】
「魚藻文花瓶」ベアタ・ナタニールセン
1984年 塩川コレクション
強烈な陽射しに、日本は熱帯になったかと思わせる、灼熱の夏。
細見美術館へと向かう。
今「細川コレクションーロイヤル コペンハーゲン ・ ビング オーグレンダール」が開催中だ。
クリスマスプレート(イヤープレート)やテーブルウェアで知られるロイヤル コペンハーゲンだが、ビング オーグレンダールとは?
デンマークで設立された両陶は、19世紀から20世紀、ジャポニズムの影響を受けて、飛躍的に発展した。
ビング オーグレンダールは1987年にロイヤル コペンハーゲンに吸収合併された為、日本ではあまりなじみがない。
【ビング オー グレンダール】
「紫陽花花文蓋物」ファニー・ガーデ
1915-48年 塩川コレクション
塩川博義コレクション及び個人所蔵品からなる今回。
アールヌーボー期の北欧と日本の作品が並ぶ。
【日本】
「竹文カップ&ソーサー」松風喜定(京都)
19世紀後期 塩川コレクション
日本的意匠からヒントを得た北欧陶磁器は、パリ万博に出品され好評を得た。
その情報が日本にも影響を与え、同様に万博出品を果たした。
その関係性が、よく理解できる展示だ。
【ロイヤルコペンハーゲン】
「タラに蟹文皿」エリック・ニールセン
1898-1922年 塩川コレクション
又、海や水辺のモティーフが多いのは、海洋王国ならでは。
甲殻類、魚はもちろん、海藻のデザインなど、ユニークでとても楽しい。
陶磁器に出会うVI 塩川コレクション「魅惑の北欧アール・ヌーヴォー ロイヤル コペンハーゲン ビング オー グレンダール」