何必館「山口薫展」を見た。

「花の像」1937年
彼は1907年に生まれ、フランス留学の後、新時代洋画会・自由美術家協会・モダンアート協会の創設に関わるなど、常に新しい洋画を追求してきた。

「リラとつつじ」1950年
しーんとした空気。
それが、展示室を包んでいる。
具象の形態を取りながら、どこか謎めいた寓話性が見える。
ぼんやりとした輪郭が浮かび上がる画面は、抽象でもない。

「石垣と水」1959年
自身の病を知ることとなり、死を意識した散文もある。
ある感情の日
遺稿
われ
死ぬことを
しりぬ

「病中記 馬と牛」1967年
「病中記馬と牛」
別れを暗示するような悲しみがある。
生きることも死ぬことも哀しい。
それぞれに許された時間を慈しむことしかない。
そんなことを考えた。

「おぼろ月に輪舞する子供達」1968年
「おぼろ月に輪舞する子供達」が、彼の最後の作品となった。
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