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「高島屋幻想博物館」展

投稿:2014年8月29日

「高島屋幻想博物館」展(京都高島屋・8月6日~12日)に行った。久々に刺激的な展覧会だ。

幻想とのタイトル通り、現実にはない世界に心を遊ばせる作品を集めた展覧会。
ジャンルには収まりきれない27人の気鋭のアーティスト達。
斬新な発想や技術に、参ってしまった。

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「石と薔薇と貝」田島 徹/紙に鉛筆・水彩

煙水晶、枯れた薔薇、バイ貝のモチーフが、ヨーロッパの古い絵葉書のよう。
鉛筆で形と陰影を描き、透明水彩絵具3色を交互に重ねているという。
透明水彩絵具というものがあるの?
この繊細さは、重なりのグラデーションの成せる技ですね。

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「Core」出和 絵里/陶器

これが陶器?ペーパークラフトのように見える「Core」
ガラス質を含む土を、薄く焼いて張り合わせているそう。
この美しさを造りあげる技術力に感嘆。

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「三半規管」原 真一/アラバスター

綺麗な鉱物のオブジェかと思い、タイトルを見ると、「三半規管」
(頭の中を浮遊する耳の石。美しいものに感動するとき、耳中の石は転がるのかもしれない。)<アーティストの言葉>

他にも、びっしりと歯が埋め込まれた円形のオブジェ。
本物と見紛う歯は、なんとナッツ!
木工で出来た心臓。
これらの精巧な仕上がりに驚くが、ちょっと怖い。

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「BioーNext generationー」吉田有紀/ミクストメディア
絶滅した人類が再構築された有機生命体。透明樹脂に固められて、現代の記憶をかすかに残し未来に存在する。

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「夢の中で月に行く装置」内林武史/木材・ガラス・金属・電気部品・他



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「Celeste」藤波理恵子

「Celeste」は、少年の化石。
<ヒト科テンシ目>2013年に形成されたと推測されるーと。


美しいけれど、背筋に冷たいものが走る、夏の終わりの展覧会。



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