南山城(京都府南部、木津川流域)というとお茶の美味しい桃源郷ですね。
奈良時代から平安時代の伝統を守り伝える古い寺院が点在する南山城のこの癒しの地から国宝2件、重要文化財26件を含む140件が展覧されていました。
今回の展覧会開催に先だっておよそ3年間にわたって南山城地域の十箇寺で文化財調査されたそうです。
本展の為新発見初公開作品もありました。
相楽郡笠置町 笠置寺
木津川市加茂町 海住山寺(かいじゅうせんじ)
浄瑠璃寺(じょうるりじ)
岩船寺(がんせんじ)
現光寺(げんこうじ)
木津川市山城町 蟹満寺(かにまんじ)
神童寺(じんどうじ)
京田辺市 観音寺(かんのんじ)
寿宝寺(じゅほうじ)
酬恩庵(しゅうおんあん)一休寺(いっきゅうじ)
綴喜郡宇治田原町 禅定寺(ぜんじょうじ)
【第1章】南山城の歴史と文化
【第2章】瓶原と海住山寺
【第3章】笠置山と笠置寺
【第4章】浄瑠璃寺と岩船寺-当尾の里-
【第5章】南山城の古寺
【第6章】一休禅師と酬恩庵
重文の『十一面観音立像』のその立ち姿の美しいこと。
薬師如来坐像は近年発見されたそうですが、こちらもまた美しい。
寿宝寺の重文『千手観音立像』は通常仏像では42本の手で千手を表現するそうですがこちらの観音様はそれ以上にたくさんの手がありました。
顏は凛々しく重々しいが、その手の指、足の指が美しいのです。
全体を見るとそれはそれは慈愛に満ちているのです。
ゆっくりと手のひらを上に優しく包み込んでくれています。
なんと心が穏やかになることか。
2014年9月13日
平成知新館オープン!
オープン記念展は国宝50余点、重文110余点、総展示数約400点
9月13日(土)~11月16日(日)
楽しみです!
【関連リンク】
京都国立博物館