水族館が嫌いだという人は多分、魚そのものが苦手か、あるいは出た後で恋人に別れ話を持ちかけられたとか、または好きな刺身の(昔、聞きましたね、「大将、イキのいいのを握ってよ!」「はぁ?これ全部死体ですから、ハイ」…なんて身もフタもない小話)元が泳いでいるのに我慢ならないとか…
そんな前振りは要りませんが………
失礼……決して要らなかったですが……
さて、茨木さんの個展ははぁとため息が出ます。
BLUE,BLUE,BLUE…そして水族館が大好きな茨木さんはその場所に居るくらいに立ち止まって見て欲しいと思っています。
すると不思議なことに絵の中に何かがすぅっと横切っていくではありませんか…
それは果たして僕の幻視だったんでしょうか。
いろいろと水族館話をさせていただきました。
かつては水槽の生き物をデフォルメして描いていましたが、段々と水そのものを描くようになっています。
生き物たちが見えなくなるまで長いこと水族館に浸っていたのです。この感じ、いいですねぇ。
地塗りに施すファインパミスゲルというのがミソのようです。
真夏の昼下がりも良いけれど、この季節もオツなものですよ。
いずれ全国制覇を目論んでいるアクアリウマー(?)な茨木さんの個展、素敵でした。
そのBLUEの向こう側へ遊びにいらしてください。
「AQUARIUM -place- 茨木 佐知子 展 」
2013.12.3~12.8 @ KUNST ARZT
http://www.kunstarzt.com/