京都駅ビル開業15周年記念、山陰デスティネーションキャンペーン記念として、島根県安来市の足立美術館収蔵の横山大観展が8月15日より開かれいます。早速、18日に鑑賞してきました。
足立美術館は横山大観コレクションでは日本随一と言われ、およそ120点の収蔵品のうち、この展覧会では、初期の「小春日」から晩年の「山川悠遠」まで41点が展示されています。
「牧童」から始まります。30代前半に描かれたこの作品より、小品ではあるものの、20代に描かれた「小春日」の方に魅力を感じます。
山を題材にした作品も多く展示されています。ただ、私のような山屋の観点から見ると、朝の山にしても夕べの山にしても、現実の風景(里山であれ日本アルプスであれ)と雰囲気が異なるのが気になります。
「愛宕路」。今回展示されている大観の作品の中では彩り豊かな作品の一つです。下部に手水が配置され、それに続く石段の道が伸びやかに表現されています。
私の足を止めたのは、「龍興而致雲」、「神国日本」の二題。
他にも、大観初期の名作「無我」や、大観芸術の集大成とされる「海潮四題・秋」、「霊峰四趣・夏」等、大観のファンには堪らない展示であろうかと思います。
私はいつもそうなのですが、大観の作品から強い感銘を受けることがありません。相性が悪いのでしょうか???
この展覧会は9月2日までです。サラリーマンにとって有難いのは、美術館「えき」KYOTOの閉館が午後8時と遅いことです(入館は閉館30分前まで。ただし、最終日は5時閉館)。展示作品数も41点と少ないこともあり、会社帰りにもゆっくり鑑賞できるのではないでしょうか。
比良や霊仙山には度々行っている山屋です。 京都国立博物館はじめ、美術館・博物館で作品を鑑賞した後、静かな佇まいの場所を選んで散策することが楽しみです。 美味しいものや、京都らしいものを探し求めながら…。 クラシック音楽のコンサートでも京都にお邪魔しています。