短い時間でひょっこり行ける展覧会に行きたいなぁ、と思って、
千總ギャラリーの「神のまにまに」展に行って来ました!
地下鉄烏丸御池駅から歩いてすぐの、千總本社ビル2階にあるこのギャラリーは、
無料で入れて午後7時まで開いている、ありがたいスポット。
私は、1階の伊右衛門サロンと一緒に訪れることが多いです。
これは總屋の入り口。老舗のブランドマークと緑がクール。
(「總屋」は千總(株)の運営する着物ブランドのショップ)
伊右衛門サロン。
ゆったり落ちつける、おしゃれなカフェです。
サロンの入り口を入って左手の階段を上がり、2階のギャラリーへ!
ギャラリーの入り口に白い紙で作られたものが吊らされており、
訊いたところ「紙垂(しで)」というものでした。
東日本大震災の復興を願って、社員の方々が作られたそうです。
入り口の様子からも分かるように、この展覧会には震災復興の祈りも込められていました。
「神のまにまに」は「神の御心のままに」という意味で、
寺社や景勝地などを表現した作品が展示されており、
パワースポット巡りをしながら作品を鑑賞出来るようになっています。
私が特に印象に残ったのは、
「浅葱絽地 雲霞桜樹文様単衣」という江戸後期の小袖です。
淡い水色に、金、紫、オレンジ、黄緑、ピンクなど、
色合いが鮮やかで爽やかな作品です。
最初は見た目に惹かれたのですが、よく見ると鞍馬山の様子が表されています。
鞍馬山は、山の精霊である天狗が住むと言われている、山岳信仰の盛んな地。
牛若丸が鞍馬寺の花見で天狗に出会い、武術を伝授されたと言われる伝説の場所です。
解説によると、咲き乱れる桜の木々の中に見られる天狗のうちわ、兜、長刀が、
物語を暗示しているそうです。
ただ眺めるだけでも楽しめますし、解説を読むと、
一つひとつの意匠も深い意味があるのだと分かって面白いです。
ほかにも、京都三大奇祭の一つ・やすらい祭を描いた山口素絢の「やすらい祭図屏風」や、
大黒天、寿老人などを描いた掛軸などが展示されていました。
ユーモラスな作品が多く、作品ごとに解説がついているのでとても分かりやすいです。
気軽に立ち寄れる千總ギャラリーに是非行ってみて下さい。
ご利益でパワーチャージ出来るかも!
↓ 千總さんのホームページ。何の気なしに見たらすごくてびっくりしました!!
癒されること間違いなしなので、是非見てみて下さい。
(※Flashページです。音が流れますのでご注意ください。)
http://www.chiso.co.jp/top.html
(文責:keico 編集:京都で遊ぼうART)