緑に囲まれ、てくてく…
ここはどこかというと!
アサヒビール大山崎山荘美術館へ向かう道です♪
「かんさいいすなう」展に行ってきました!
多種多様な椅子が展示され、座ってみることも出来るこの展覧会。
知り合いの間でも話題になっていたので、ずっと気になっていたのです。
山崎駅から美術館まで私は無料バスに乗せてもらったのですが、歩いておられる元気な方もいました! けっこうな坂なのに…
もう少し秋になったら、ハイキング気分で歩いてみるのも良いかな~と思いました。。
バスを降りたら、こんなゲートを通って歩いて行きます。
道の途中にコインロッカーがあったので、チケットや財布以外は預けて身軽になって…(←座る気満々)
いざ美術館へ!
レトロでかわいい建物。
山荘美術館というだけあって、建物の中も、ホワイトキューブ型の美術館とはまた違う味わいがありました。
中には、多種多様な椅子がずらり。
色も、形も、材質も、大きさも、用途も、作り手の想いも。
せっかくなので、ほぼ全部の椅子に座ってみました。
オーム貝の形で、足を伸ばして上に寝そべることが出来るベンチ(山本伸二《オーム貝のベンチ》)は、美術館の中で仰向けになって天井を見るという貴重な体験をしました。笑
斉藤望さんの《私だけの椅子》は、背もたれがトンボやウサギになっていて、座らずに置いておきたい可愛さでした。
橋本徹知事が知事室で使われている椅子も展示されていましたが、手を置くところの布が少し破けて汚れていて、日々お仕事されている感じが伝わってきました。
新館の通路に展示されていた窪田謙二さんの《剣》は、背もたれが本当に剣の刃ように長くて先が尖っていました。
通路の階段を昇った最上段に置かれていたので、「象徴としての椅子」というコーナーに展示されていることからも分かるように、権威を持った地位の高い人が座るということを象徴しているように感じました。
「議長」や「司会者」、「社長・会長」などのことを英語で「chairman」と呼ぶように、「いす」というのは権威の象徴でもありますよね。
または、単にその人の職や地位を表す意味もあると思います。
人に聞いた話ですが、会社の採用面接では、通過していくごとに、パイプ椅子→布張りの椅子→革のソファ…と椅子の質が上がっていくところもあるそうです。
それに、仕事のときはビシッとした機能的なチェア、疲れているときはゆったりソファ…など、状況や心理状態によっても傍にいる椅子は変わるはず。
そんなことを考えると、椅子は「単なる家具」を超えて、その人を映す鏡でもあるのかもしれません。
今、あなたが座っている椅子はどんな椅子ですか?
この展覧会を見終わって、こう問いかけられているような気になりました。
そして、参加型展示「私のお気に入りの椅子はこれ!」にも参加しました。
お気に入りの椅子を選んで、理由と一緒に記入して提出すると、展覧会場や美術館のブログで紹介されたり、作家さんに届けられたりするそうです。
嬉しいことに、記念ポストカードももらえました♪
私のお気に入りは、このポストカードの《hair sofa》(村上浩次さん・村上有佳さん)。
シンプルな色形で、座り心地も良くて、造形性と実用性を兼ね備えた感じがツボでした。
出来ることならお部屋に置きたいです。
あとは、周辺の景色などなど。
本館2階のバルコニーからの景色。見晴らし良い!
お庭もキレイで癒されました。
バス停の横には、大山崎らしいこんな看板が(笑)
大山崎山荘美術館、都会の美術館やギャラリーとは一味違う気分が味わえました☆
いつもレポートが終了間近になってしまうのですが、「かんさいいすなう」展は9/25(日)までです!
人がたくさんになると座って回るのに時間がかかるので(笑)早めに行かれると良いかもしれません*
文責:keico 編集:京都で遊ぼうART