「京都で遊ぼうART」を見て気になっていた京都芸術センターの夏休み企画展。
謝琳、瓜生祐子、河地貢士、林智子という4人の作家さんの作品が展示されています。
(展覧会概要はこちら)
ギャラリーのまっ白な空間の中に入って、まず目に飛び込んできたのは
謝琳さんの《Growing》という作品。
お砂糖で出来た砂漠のような地上の上に、ウエディングケーキを模した
塔が建っていて、その静かで美しい世界を見た瞬間、息を飲んでしまう感じ。
目の前にあるのに、どこか遠い世界を見ているような感覚に陥りました。
上からの照明の当て方に気をつけて見るとまた面白いです。
瓜生祐子さんの作品は、スイーツの中に見た風景が綿布に描かれています。
時間をかけて見つめていると、見え方が変わってきたりして面白かったです。
作品名を見る前にじっくり鑑賞して、何のスイーツの風景かを当ててみるのも楽しいかもしれません。
ちなみに私はこの作品の影響なのか、次の日シフォンケーキをアップで見たら風景が見えたような気がしました。笑
林智子さんの≪tear mirror-jewel ≫は、涙とそれにまつわる物語を琥珀に結晶化させて作品をつくるため、協力を依頼する手紙も一緒に展示されていて、それを読んでから作品を見ると想像が膨らみました。
自分が今まで流した涙を思い出して、もし琥珀になったらどんな色・形・大きさかなぁ…と勝手に考えてみたりしました。
河地貢士さんの作品は、ベビースターラーメンで造形したり、ポテトチップスを金継ぎしたり…扱われているものはとても身近なのに、実験が行われているような展示の仕方も印象に残りました。
4人の作家さんの様々な作品が楽しめるこの夏休み企画展、9/11(日)までなのでまだの人は是非!!
展覧会の後は、情報コーナーに立ち寄って、アート情報をたくさん仕入れました。
大量のフライヤやパンフレットが置かれていて、「美術」「音楽」「ワークショップ」などカテゴリに分類されているので、見やすくてありがたいスペース。
この施設は小学校をリユースされており、情報コーナーでは
靴箱?のような棚の中にフライヤが並べられているのも面白いです。
それにしても、京都芸術センターの建物、雰囲気にとても味わいがあって
静かないい気分に浸れました。
入口から見た図。
帰り道。
この少しレトロな空間に足を運ぶのにハマりそうです。
文責:keico 編集:京都で遊ぼうART