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「水晶と雪の世界展・十二ヶ月展」

投稿:2015年1月 9日

二条通りを歩いていくと、思わず中をのぞきたくなるようなレンガ造りのオシャレな空間のアトリエONOが見えてくる。
中へ入ると、まず目に入ってくるのが色とりどりのキャンドルだ。「水晶と雪の世界展」では、美しく繊細な印象の水晶や雪をモチーフにした作品、温かみのあるクリスマスツリーをモチーフにした作品など、まさに今の季節に見たい作品ばかりが展示されている。
 同じクリスマスツリーをモチーフにしていても、絵本に出てきそう可愛らしいツリーや、雪国の冬を連想させるような幻想的なツリーなど、子供も大人も魅了する作品を作れることが、キャンドル作家・小坂井順子さんの素晴らしさかもしれない。水晶と雪の世界というと、つい白や青を基調とした作品をイメージしていたが、実に多彩な色使いでその世界観を表現していることに驚かされた。
 展覧会後半にいくつか作品を追加したとのことなので、1度足を運んだ方もぜひもう一度見に行っていただきたい。

開放感のある吹き抜けの階段があり、上がっていくと製品デザイナー・作家おのみちこさんが、学生時代に描いたという実物大ほどありそうな、大きなかばの絵が迎えてくれる。
2階のギャラリースペースには、おのみちこさんが作成した十二ヶ月のコラージュと、それをモチーフに小坂井順子さんが作成したキャンドルとがコラボレーションした、「十二ヶ月展」が見られる。布や和紙・ビーズなどを用いた温かみある作品と、色鮮やかで手にとりたくなるようなキャンドルとが、四季の美しさを見事に引き出している。
おのみちこさんの作るコラージュは、普段何気なく目にしている季節の移り変わりを閉じ込めたような、どこか懐かしく素朴な印象だが目が離せない、そんな作品だ。たんぽぽや紫陽花・鶯やミツバチなどの、親しみある自然や生き物をモチーフにしながら、和紙やビーズなどで独自の世界観を表現している。
小坂井順子さんのキャンドルは、「水晶と雪の世界展」とはまた違った印象を受ける。秋から冬の季節にぴったりな、白い粉に包まれた種子が顔を出したナンキンハゼの実や、熟したギンナンの実のキャンドルは、手に乗せたくなるサイズでどこか可愛らしい。他にも鮮やかなピンク色の蓮や卵型にクローバーをあしらったキャンドルなど、おのみちこさんのコサージュの中から転がり落ちてきたような作品の数々に目を奪われる。

またキャンドルに火を灯す「candle night 2014」が不定期で開催されている。
火を灯したキャンドルはより美しく、また違った表情を見せてくれることだろう。
キャンドル作品や、カレンダーのポストカードなどは1階のショップで購入できる。

risato201501-1.jpg
購入したポストカード



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