京都の建築というと古くからの寺院を思い浮かべる方が多いと思いますが、意外にも京都には多くの近代建築が残されています。今回はその中から、烏丸御池にある2つの建築をご紹介したいと思います。
1つ目の中京郵便局は1902 年に建てられたネオルネサンス様式の建築で赤レンガの外観が印象的です。1970年代に一度取り壊しが決まりましたが、反対運動がおき、最終的には外観を残したまま内部のみを新築するファサード保存という手法が日本で初めて使われました。
2つ目の新風館は人気ファッションブランドなどが入居している商業施設で、実際に足を運ばれたことのある方も多いのではないでしょうか。この新風館はもともとは1923年に建てられた電電公社(現在のNTT)の電話局だった建物を商業施設へとリノベーションしたものです。
2つの建築に共通する、古き良きものを大切にしつつも新しいものも取り入れるという発想は、京都の人々の気質にもあっているのかもしれません。他にも京都の街には多くの近代建築が残されていますので、皆さんも是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。