Venuesアート施設

遠藤剛熈美術館

京都出身の画家・遠藤剛熈(えんどう・ごうき)氏の初期から新作まで約2,000点の作品を収蔵・展示している美術館。京都では数少ない、現役で活躍している画家が設立したミュージアムです。

遠藤氏は、古今の世界の偉大な芸術作品に出会い、感動し、その精神を継ぎ、日本の自然と生活の現実と精神伝統に根ざした、独自な芸術を創造してきました。
60年間にわたり現実の大地に立ち、自然への畏敬の念を持って全身全霊で描かれた作品は、小手先の技巧や安易な様式化とは無関係に、重厚かつ透明で生命感に溢れ、厳然とした構成力とリアリティーがあります。
大自然と人間の精神の内面を凝視し、自然の実在の生命と純粋永遠なものを追求し続ける遠藤氏の芸術世界の全貌が味わえます。

建物外観はギリシアの神殿をモデルにしている一方、内観はコンクリート打ち放しのモダンな壁面と正面玄関や階段の手すりなどに楢木のデコラティブなデザインが施された独特の空間となっています。

※ 入館は予約制です。あらかじめ施設までご連絡ください。

常設展

遠藤剛熈の初期から近年のものまで約2,000点の作品を収蔵、展示しています。描かれた時期やテーマにより展示室は分かれており、油彩画や水彩画、デッサン・ドローイング、ミクスドメディアなど多彩な作品を鑑賞することができます。時期によっては企画展も開催されます。 ※ 入館は予約制です。あらかじめ施設までご連絡ください。

所蔵品

最初期の作品は12歳の時に描いた水彩画「かぼちゃととうもろこしなど」数点があります。 遠藤剛熈は16歳から油絵を描き始め、高校生時代に「赤煉瓦の教会(同志社)」「展望、蹴上より」「大津港」を制作しました。その後18歳から10年間暮らした東京時代には「西荻窪関根町の風景」「牟礼の道」の連作等の油絵や、「武蔵野の土」「裸婦」のデッサンを連作します。 28歳頃で京都に戻ってからは、京都の風景の制作に取り組みます。これはライフワークとなり、現在まで30年以上にわたり描き続けられています。下鴨神社の糺の森、東山の蹴上、南禅寺の風景を描きます。 特に南禅寺の制作は60歳まで30年間続きます。南禅寺の油絵作品は「水路閣と椿」「南禅寺裏山」「僧堂への道」「修験場」「南禅寺の庭の滝」「法皇道」の大作を収蔵しています。 40歳頃からは等身大の裸体画の黒と白の制作も始めます。この「日本の女」シリーズは、現在まで大・中・小100枚を制作しています。 60歳過ぎ頃から黒と白の「樹」の制作に取り組みます。大覚寺、園部、美山などの大樹の多くの作品があります。同じく55歳頃から描き始めた「八瀬」「永観堂の紅葉」「初夏の花園」「賀茂川沿いの桜」「山科疏水」等の油絵。「南禅寺」「八瀬」 「嵯峨野」「桂川」「嵐山」「小野郷」「南丹」「美山」の風景の鉛筆、墨、水性・油性絵具の黒と白の作品が展示されています。

アート施設概要

住所 〒600-8353 京都市下京区猪熊通高辻下ル
お問い合わせ TEL:075-822-7001075-822-7001
FAX:075-801-0626
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始、臨時休館日
料金 一般:500円(団体 400円) 大高生:400円(300円) 中小生:200円(100円)
アクセス 【阪急】「大宮」駅下車、徒歩7分
【市バス】9、28系統にて「堀川松原」下車、徒歩3分/1、6、206系統にて「大宮松原」下車、徒歩3分

※駐車場はございません。近隣のコインパーキングか、公共交通機関をご利用ください。
ホームページ http://www.gohki.com/

その他注意事項など

※団体は20名以上 ※入館は予約制となっています。電話・FAX・はがき、またはお問い合わせフォームからお申し込みください。

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