Venuesアート施設
京セラギャラリー
京セラ株式会社が取り組む文化事業の一環として、地域文化の発展を願い、1998年10月に本社ビルの1階に開設した美術館。
主な収蔵品は中国・清王朝時代のガラス製品「乾隆ガラス」、パブロ・ピカソの銅版画「347のシリーズ」のほか、現代日本画、洋画、彫刻、ファインセラミックの茶器など、近現代の美術・工芸作品が中心で、随時展示替をしながら常設展示されています。
また、ゆったりとした雰囲気の中で美に触れる喜びを感じて欲しいということで、前庭やロビー内にも彫刻や絵画作品が展示されています。
※2階には京セラ株式会社のファインセラミックス技術を紹介した「京セラファインセラミックス館」があります。
※2019年4月より「京セラ美術館」から「京セラギャラリー」に改称しました
常設展
展示室では、所蔵する国内外の近現代美術・工芸作品、及び京セラ株式会社が開発した新素材・ファインセラミックスによる茶器「玉磁」の代表作が、随時入れ替えて常設展示されています。
【乾隆ガラス】
中国・清王朝時代に作られたガラス製品の総称。
特に乾隆帝の統治年間(1736-1795)に作られたものがもっとも優れていたことから、このように呼ばれています。
世界のガラス史においても乾隆ガラスは、西洋の技術の影響を受けつつも他にない特異な技法と格式を生み出したことで知られています。
素地のガラスの上に様々な色のガラスを被せ重ね、その色ガラスの層を削ることでレリーフ紋様を掘り出して作られ、そこから生まれる美しいコントラストは、乾隆ガラス最大の特徴となっています。
【ピカソ「347シリーズ」】
パブロ・ピカソ(1881-1973)が1968年、ほぼ半年の間に制作した、347点の連作銅版画。
ピカソの晩年の芸術における最も重要な部分を形成するもので、彼の生涯の命題であった女性への「愛」をテーマを中心とした作品となっており、当時86歳とは思えないほどのエネルギッシュでイマジネーションに溢れるピカソの意識の流れが展開されています。
この作品は全部で50セット刷られましたが、ここで所蔵されているのは2番目に刷られたもの。全作品が完全な形で揃っているのは世界的に見ても非常に数少ないといわれる、貴重なコレクションです。
【現代日本画】
1985年から2年間にわたって、世界5カ国7都市で開催された「現代日本画展」。
世界各国との文化交流と友好親善を目的としていたこの展覧会には、当時の日本画界の代表的画家や売出し中の画家などによる作品が多く展示されました。京セラ美術館ではこれに出品された48作品のうち、東山魁夷や平山郁夫などによる作品23点を所蔵しており、またほかにも前田青邨や橋本明治などの作品も所蔵しています。
所蔵品
・ 乾隆ガラス(中国・清王朝時代) ・ パブロ・ピカソの銅版画「347のシリーズ」 ・ 現代日本画:東山魁夷、平山郁夫、上村松篁、前田青邨など ・ 洋画:梅原龍三郎、小絲源太郎、吉井淳二など ・ 彫刻:淀井敏夫、船越安武、中村晋也など(現代日本彫刻) ・ ファインセラミック茶器「玉磁」(京セラ株式会社開発のファインセラミックを活かして制作された茶器。独特の透明感や光沢、深い色合いが特徴で、新しい時代の美術工芸品としてその代表的作品が展示されています)
アート施設概要
住所 | 〒612-8501 京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地 京セラ本社ビル1F |
---|---|
お問い合わせ |
TEL:075-604-3500(大代表)075-604-3500(大代表)
FAX:075-604-3501 |
開館時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 土曜日、日曜日、祝日 京セラ本社の休業日 展示替期間 |
料金 | 無料 |
アクセス | 【JR】 *JR「京都」駅より 市営地下鉄烏丸線・近鉄京都線にて「竹田」駅下車、北西口より市バスにて「パルスプラザ前」下車(竹田駅から約5分) 【近鉄】 近鉄京都線「伏見」駅下車、徒歩約10分 ※駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用下さい。 |
ホームページ | http://www.kyocera.co.jp/company/csr/facility/museum/ |
その他注意事項など
※10名以上の団体での見学の場合、1週間前までに要予約