実際に見てみてこれがフジロックかっ!ていうのはありました。
スタッフ二号 発見のあるツアーの勢いのままフジロックに行かれたのかなと思うのですが。
優 ツアーファイナルの次の週でしたからね。いつまでがツアーなのかわからない(笑)ツアー終わっても全然安心しなかったですからね。
達 フジロックの次の日は広島で「FESTAdeRAMA10」に出たんですけど、それはもうフジロックからの開放感みたいな(笑) 自分的にはすごい楽しんでできたなと。
優 ツアーの後にやったもんで、密なライヴはできたんじゃないかなと思いますね。
啓 ライヴって何よりも練習になるって最近思っていて、回を重ねた後のライヴってどんどん良くなっていく感じがするんです。フジロックではそれがすごい出せたかなと思います。
スタッフ二号 憧れる人が多いフジロックに出演されたわけですが
優 僕ら誰も行ったことがなくて。遊びにも行ったことなかったんですよ。 他のフェスも決まっていて、個人的には同じくらいのイベントと思っていて。人が多いのは聞いていたんですけど、さほど変わらんだろと(笑) でもほんと規模が全然違うし、お客さんの人数も桁が違うじゃないですか。ステージもたくさんあって、あれこそフェスだなあと。 行く前からも、「フジロック出るんだおめでとう」といろんな人にも言われたんですが、行くまで実感は誰もわいてなかった。
達 なんや言うたらフジロックみたいな。そういう感じのバンドマンが目指すもんなんやろうなあと。いざ決まったときはすごい嬉しかったんですけど、やっぱり行くまではどんなとこかもわからなくて。ただ、会場に向けて夜中走っていて、ものすごい明かりがびゅーんって走ってるんですよ。それを見たときにこれはやばいと思った(笑)
啓 何キロか向こうから見えたもんね。けっこう新潟って遠いですよね。その最後の方になって、「あれ?あれがフジロック?」「間違いないやろう」みたいな。最後の方誰か叫んでなかったっけ?(笑)優さんも言ったんですけど、実際に見てみてこれがフジロックかっ!ていうのはありました。 僕ら前夜祭から行ったんです。RED MARQUEEで京都のDJ MAMEZUKAさんがちょうどやってはって。フジロック行くなら絶対見たいなって言っていたんですよ。実際に見て、MAMEZUKAさんがもうすごかったんですよ。お客さんの数もすごいんですけど、あれはもう楽しいやろうなって。前々からMAMEZUKAさんから前夜祭のことも聞いていたんですけど、その雰囲気でまずもうね。これでRED MARQUEEなんや。GREEN STAGEってどんなんなん?みたいな(笑)
いろんな所でできるようにしようっていうのは心がけています。
スタッフ二号 フジロックやFESTAdeRAMA10では野外のライヴになったわけですが、出演する側として野外でライヴをすることはどのような感覚なのでしょうか?
優 フェスって完全にお客さんが楽しもうとする雰囲気があって、ハコでは絶対にない、お客さん一人ひとりが開放感に満ちているじゃないですか。楽しんでやろうって気でお客さんもいるし、やっている側としては何してもオッケーなんじゃないかなという(笑)、けっこうアドリブをいれたくなる。お客さんからもらうパワーを一番受けやすいかな。もらって返しているような感じが一番するかな。
啓 僕らお客さんには好きにしてて欲しいんですよ。寝てもらっても、踊ってもらっても、黙ってても全然なんでもオッケーで。そのお客さんの楽しみ方で楽しんで欲しいっていうas you likeな感じのスタイルでずっとやっているんですよ。野外ってそれが一番やりやすい環境で、お客さんがちょっとビール飲もうかなと思ったらすっと行けるし、トイレ行きたいって思ったらすっと行けるし、そろそろ観ようかなって思ったらすっと行けるし。ほんとに聴きたい人が聴きたいときに、聴きたいだけ聴けるっていう。だからこっちとしてもやりたいことが全部できるんで、すごいいい雰囲気でできるとは思います。
スタッフ二号 カフェ・ライヴハウス・クラブと幅広い場所でもされていますが、これはなぜでしょうか。
奏 もともとストリートライヴが僕らの始まりなんです。何かに偏ってしまうのもひとつの形だとは思うんですけど、僕らはもともといろんなことをやりたくて。4人とも音楽の趣味がバラバラなんですけど、こんなんもやりたいし、あんなんもやりたいと、いっぱいやりたいことがあるなかで、ひとつに偏らずに一個ずつ全部やっていこうみたいな。その場所場所でやりたいことも変わるし、偏らないでバランスよくという基本スタンスでやっています。バランスってすごい気に掛けている所なんですが、いろんな所でできるようにしようっていうか。ストリートライヴをしていた頃に、聴いてくれている人の耳障りにならないようにって考えていたんです。だから歌詞もないですし、特定のメッセージ性もそんなにないという感じで、いろんな所でできるようにしようっていうのは心がけています。
スタッフ二号 なるほど。お話を聞いていて今バシっと繋がったのですが、活動開始から心がけていることが、今回の多ジャンルの曲調で構成されている「Nabowa」に繋がっているのですね。
奏 そうですね。