一番最初にギターを持って出てきたところが京都で、16歳だったかなあ。
スタッフ二号 せっかくの京都ということで、龍馬伝に関して伺いたいなと思います。私たちだけでなく、インタビューを読む方も気になっているかと思いますし(笑)出演されてみてのエピソードを教えていただけますか。
SION 最初は、春先くらいに福山から「3人いる監督のうちの2人が兄さん大好きみたいで、出てくれないですよねえ?」とメールが来たの。
スタッフ二号 メールで来たんですか!
SION だから、「俺は町娘役なら出る」って(笑)そしたら、福山は大人なんだね、「それはじゃあOKということなんですねって」メールが返ってきた(笑)それが始まりだね。でもなかなか決まらなかったみたいで、もうないかー町娘って思ってたら、ぎりぎりになって連絡があって。「俺は福山斬れんのお」って言うたんやけどね。だから違う方斬ったけどね。あと俺は長州だしなあとか、俺はいろんなとこから責められるんじゃないかって(笑)「お前長州やろうがあ」とかね(笑)
撮影が長くて、徹夜徹夜で。「これを一年以上やったんか、すごいな」と福山に言ったら、「その間にね、歌も書いたりしたんです」って。「素晴らしいよ」って言ったら「やった褒められた」とか福山が言って。
スタッフ二号 「京都で遊ぼう」というサイト名に引っ掛けまして、インタビューの際にお聞きしているお決まりの質問をさせてください。SIONさんにとって「京都で遊ぶ(おすすめ・お気に入り)ならここ!」という何かがあれば、ぜひお教えください。
SION うーん、ないんだよねえ…あんま知らないんだよね。そうだなあ、唯一、SIONという店をやってくれている子がいる。京都で。そこは行ったなあ。
スタッフ二号 京都に対するイメージとか、印象はありますか。
SION 一番最初にギターを持って出てきたところが京都で、16歳だったかなあ。ひとりで来て、歌わしてくれる?って磔磔とかに飛び込んだんだよ。でも話しにならんって断られて。知らんかったんよね、オーディションがあってスケジュールが決まっていることを。でも紹介してくれる人がいて、行ってみたら今日は無理だって。そしたら「カレー屋でもいい?」ってカレー屋を紹介されて。カウンターとテーブルが2つくらいあって、一応マイクが2本くらいあるところ。マスターが「じゃあ歌い」って。カレー食っている人の前で10曲くらい歌った。カレー食っている人がパチパチッとやったり、もくもく食べたりね。これが最初だったね。
スタッフ二号 実は京都が始まりの地なんですね!
SION 東京まで行く勇気がなかったんかもしれない(笑)面白いのは、自分でギターを持って、貯めた金を持って来て、けっきょく歌えたのはカレー屋だよ。誰も聴いていないんだから。だけど、カレー屋出たときすごいやったような気がして、俺はやったぜと堂々とねぐらにしていたバス停のベンチに帰っていったね。すごいやった感があったね。16の時はそんなだったね。あのピュアな心はどこに…(笑)
スタッフ二号 16歳で音楽をやろうと思い立ったきっかけはあるんですか?
SION 最初行った高校を一週間でやめて、編入した学校もやめちゃって。ある日、橋の上から同級生が制服着て学校行くのを見ていたら、ちょっと羨ましくなってきちゃって。俺、どうすんのだろ?ってね。中学の時に10曲くらい歌を書いていたから、「よし行こう」と。何も考えずにね。それがきっかけ。
スタッフ二号 お話に出ていた磔磔で今回のツアーでもライヴをされますが、磔磔はどのような場所ですか。
SION やっぱさ、あそこが昔から京都といえば磔磔というのがあってさ。あの距離感は恥ずかしいけどさ、チューできるような(笑)なんかやっぱ不思議な魅力があるね。
スタッフ二号 その磔磔でのライヴを控えてるわけですが、何か意気込みをいただけますか。
SION 全身全霊で挑みますよ。みんなで楽しい夜にしようぜ。
スタッフ二号 25周年、そして来年の26年目に向けまして一言もらえますか。
SION できたら、宝くじが年末にあたって引退と(笑)このように思っております。
スタッフ二号 ファンの人には、「当たらないように!」と願ってもらわないといけませんね(笑)
SION やめて、やめてください(笑)
スタッフ二号 本日はありがとうございました。磔磔のライヴも楽しみにしております!
CD情報
収録曲
(オリジナル盤)
1. 石塊のプライド
2. 勝たなくていいのさ
3. 自分の胸は自分ではうまく温められない
4. からっぽのZEROから(SION & The Cat Scratch Combo Ver.)
5. 狂い花を胸に
6. そして あ・り・が・と・う(SION with THE MOGAMI Ver.)
7. カラスとビール
8. どんなに離れてたって傍にいるから
9. ちいさな君の手は
10. 燦燦と
(お祝い盤)
1.俺の声(BRAHMAN)
2.調子はどうだい(藤井一彦)
3.がんばれがんばれ(Ken Yokoyama)
4.SORRY BABY(花田裕之)
5.早く帰ろう(SAICO)