美術館「えき」KYOTOで開催されている暁斎展のギャラリートークに参加してきました。 「河鍋暁斎」は、幕末から維新の動乱期を体験し、文明開化の明治を生きた絵師です。私が「河鍋暁斎」の存在を理解したのは2008年に京都国立博物館で開催された『特別展覧会 没後120年記念 絵画の冒険者 暁斎Kyosai -近代へ架ける橋-』です。強烈なインパクトが記憶に残っています。 今回の展覧会の作...
京都出身の日本画家・秦テルヲの作品を集めた「秦テルヲの生涯」展が岡崎の星野画廊で7月8日まで開催されています。 注目の作品は、1925年に神戸の個展で発表されてから所在不明になっていた「慈悲心鳥の唄」。この度90年ぶりに発見され、展示されています。裏彩色が施された、特徴ある母子像です。 秦テルヲをご存知の方は多くないかもしれませんが、有名な小野竹喬や土田麦僊ら京都の画家たちとともに...
今年も始まりました春の院展。 初日には関西の先生方が作品解説をお話いただき、ありがたいことです。 特に京都会場は作家本人の言葉を直接聴けるので、多くの人でにぎわいます。 しかし、私はゆっくり鑑賞したいので、18時以降に会場の髙島屋へ行くようになりました。 特に好きな先生は何を題材に作品を仕上げられたのか楽しみに出かけます。 松村公嗣先生は、祭りをテーマに作品を制作されており、...
細見美術館では、6月11日まで「愛媛県美術館所蔵 杉浦非水-モダンデザインの先駆者-」展が開催されています。 細見美術館はこれまでも無料招待などで何度か訪れており、今回もその対象でした。 杉浦非水は四条派の絵師・松浦巖暉に師事し、その後三越百貨店のポスターデザインを手がけた方です。その作品の大半は愛媛美術館のコレクションとなっており、見ていると昭和の空気が楽しめます。 また、...