名は守護神を置く「天王座」に法下僧（街道で歌や曲芸、舞を披露した僧。能楽の題材にもなった）の像を祀ることに由来。鉾頭は三つの円が三角形に並べられた形で、日・月・星の「三光」が下界を照らす形を示す。形が和菓子の「州浜（すはま）」に似ているため「すはま鉾」とも呼ばれる。
かつては長刀鉾同様に生稚児を乗せていたが、昭和4年（1929）以降は稚児人形「三光丸」に変わった。巡行中は生き稚児同様、鉾の上で稚児舞を舞ってみせてくれる。

明治中期に胴組や天井、屋根、柱などが大改装された。
屋根下の破風正面にある三羽の丹頂鶴の彫り物は、明治時代に活躍した京都画壇初期の大家・幸野媒嶺の下絵による。水引は平成6年以降は高山寺所蔵の国宝「華厳宗祖師絵伝」で大きな船が龍の背にのって荒海を進むダイナミックな場面を下絵にした綴織を用いる。
見送は昭和57年から皆川泰蔵による「バグダッド」を使用。白い大きなフクロウが舞う姿が印象深く、近年では法下鉾のマスコットとしてグッズなどにもこのフクロウがあしらわれている。他にもインドやペルシャの花文様絨毯も用いられ、独特のエキゾチックな雰囲気を見せてくれる。

ご利益：厄除け・疫病除け
授与品：粽、手ぬぐい、竹ストラップ など

鉾建て：11～13日6:30～
曳き初め：13日15:00～

会所公開：14・15・16日10:00～21:00
会所売店：13日18:00～21:00／14・15・16日10:00～21:00
御朱印：14・15・16日10:00～21:00

※2024年度から一般の鉾搭乗は無し

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