2024年度の祇園祭山鉾巡行・及び関連行事(宵山等)は本来の形にて開催予定です。
※状況によりやむを得ず予定が変更となる場合がございます。詳細・最新情報については公益財団法人祇園祭山鉾連合会及び各山鉾町のホームページ等をご確認ください。
〜 京都の街中がミュージアム! 〜
中国の史話「二十四孝」の一人・郭巨の故事に由来。中国後漢の時代、困窮のため老いた母と幼い子を同時に養えないと悩み苦しんだ郭巨は、思い余り「子はまた生まれるだろうが母は再び得られない。辛いが我が子を捨て、母を養おう」と決心する。泣きながら子を埋める穴を掘ったところ、地中から「天からこれを親思いの郭巨に与える」と書かれた黄金の釜が出てきた。これを売って困窮を脱した郭巨は子を失わずに済み、母にも孝養を尽くしたという。そのため『釜掘り山』とも呼ばれる。
この山だけは他とは違って朱傘ではなく屋根がついているのも特徴である。御神体は、鍬を持つ郭巨と紅白の牡丹の花を持つ童子の2体で、寛政元年(1789)の作。物語にちなんだ金の釜も飾られる。
以前使われた左右の胴懸は円山応挙の師匠である石田幽汀、見送は円山応挙の孫、応震が下絵を描いたもの。現在は前掛、見送りを含め近代の日本画家・上村松篁の筆によるものを使用している。後掛に用いる懸物は黒天鵞絨地の福禄寿図刺繍と、阿国歌舞伎の様子が描かれた綴織がある。
お守りには郭巨の故事に由来する「金運向上」のほか、「母乳の出を守る」ものがあり、これは郭巨山独特の飾り板「乳隠し」から転じたもの。他の山は欄縁を用いたものが多いが、この山では胴掛を吊るす部分(乳)が露出してしまうため、乳隠しで覆っている。
ご利益:開運・金運向上・母乳の出を守る
授与品:粽(金運小判入り)、手ぬぐいなど
山建て:13日7:00~
会所公開・売店:14・15・16日10:00~22:00
御朱印:14・15・16日10:00~22:00
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