2014年以降、山鉾巡行は17日の「前祭(さきまつり)」と24日の「後祭(あとまつり)」の2回に分けて行われています。
1966年~2013年までは、山鉾巡行は17日にまとめて行われていましたが、本来の2度に分けて行うかたちに戻そうという動きが高まり、2014年から現在の形式となっています。
なぜ前祭と後祭に山鉾巡行をするの?
元々山鉾巡行は、町の邪気や穢れ(けがれ)を山鉾で清め、祇園祭の主神である八坂神社の神様が通る道を作るために行うものです。
17日の前祭では、八坂神社から神様の乗った神輿を四条の新京極・寺町商店街前の御旅所(おたびしょ/神様の乗った神輿が休憩・宿泊する場所)へお迎えし、24日の後祭では逆に八坂神社にお神輿を帰す「神輿渡御(みこしとぎょ)」が行われます。これにあわせて、神輿が出る前にそれぞれ山鉾を巡行します。
前祭・後祭の登場山鉾
前祭・後祭に巡行される山鉾はあらかじめ決まっています。
前祭で先頭をつとめる長刀鉾や、後祭で殿(しんがり)を担当する大船鉾など、古来からの決まりで巡行の順番が決まっている山鉾もあります。 その山鉾は、7月2日に行われる「くじ取り式」で順番決めのくじを引きません(くじ取らず)。
前祭は長刀鉾のすぐ次、後祭は北観音山/南観音山(2番目登場時)の次に巡行する山鉾のことを「山一番」と呼び、とても縁起が良く名誉なこととされます。(粽が特別仕様になっていることもあります)
また、山鉾ごとのご利益も、行列の前に近いほうがより良いとも言われます。
前祭(17日)登場の山鉾(全23基)
長刀鉾(1)/函谷鉾(5)/放下鉾(21)/岩戸山(22)/船鉾(23)
菊水鉾/月鉾/鶏鉾/山伏山/孟宗山/太子山/郭巨山/保昌山/油天神山/四条傘鉾/蟷螂山/伯牙山/木賊山/霰天神山/白楽天山/芦刈山/占出山/綾傘鉾
後祭(24日)登場の山鉾(全11基)
橋弁慶山(1)/北観音山(隔年で2か6)/南観音山(隔年で2か6)/鷹山(10)/大船鉾(11)
役行者山/鯉山/八幡山/鈴鹿山/黒主山/浄妙山
- 右に数字のある山鉾はくじ取らず(巡行順固定)。北観音山・南観音山は順序が1年ごとに交代する
- 巡行コースは、後祭は前祭とは逆周りとなります
- 各山鉾の詳細は「山鉾コレクション」ページをご覧ください