投稿:2019年11月25日
「円山応挙」と目にして飛びつくなかれ。タイトルをよくご覧ください、本展は円山応挙に始まる円山・四条派の画風が、どのようにして近代京都画壇へと受け継がれていったのか、近世までの博物館と近代以降の美術館という境を取っ払って、京都画壇の系譜を作品を通して辿る展覧会です。 「円山応挙展」は、繰り返し開催され、若冲が奇想の絵師として一躍世に知れ渡る以前から応挙は私たちにとてもな...
投稿:2019年10月31日
京都国立博物館で開催中の『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』(前期)に行ってきました。私にとっては、#絵巻、#近代数寄者、#茶の湯 という大好きキーワードが3つもそろった今年度後半一番楽しみにしていた展覧会です。 といいながら、基本的なことから私はスタートです。 平安時代の公卿で歌人・藤原公任(966-1041)によって選ばれた36人の優れた歌詠み(歌仙)...
投稿:2018年10月26日
美術館「えき」KYOTOで開催中の「渡辺貞一展」のオープニングに出かけてきました。 皆さんはこの画家をご存知だったでしょうか?私は初めて目にし、耳にした洋画家です。 洋画家・渡辺貞一(1917-1981)は、青森市に生まれました。幼い頃より絵を描くのは上手だったそうですが、画家を志すきっかけは長兄の突然の死でした。「人間は死ぬものだ。生きているうちに好きな絵を描こう...
投稿:2018年9月10日
京都では、30年ぶりに東山魁夷の大回顧展が開催中です。 戦後の昭和期の「国民的風景画家」と呼ばれ、昭和期には誰もが知る日本画家です。 そうしてもう一つの展覧会が佐川美術館で開催されています。『生誕110年 田中一村展』です。「田中一村」展が巡回するのかと、お盆に出かけていきました。(9/17まで)東山魁夷展に出かけた後、大矢鞆音著『もっと知りたい 田中一村 作品と生涯』を読...
投稿:2018年7月 6日
開幕から18日目で累計入場者数が5万人に達したそうです。やはり「横山大観」は人を呼べる、国民的画家です。7月3日(火)から後期展示がスタートしています。 わが家で1980年に京都市美術館で開催された図録を発掘しました。そして2012年に美術館「えき」KYOTOであった足立美術館所蔵の大観展にも出かけました。 明治元年水戸藩に生まれた大観の生誕...
投稿:2018年1月12日
2017年12月に、京都国立近代美術館の新たな取り組み、 「感覚をひらく―新たな美術鑑賞プログラム創造推進事業(注①)」の第2回フォーラムに参加してきました。(注②) 点字にもなっているこのチラシがとっても素敵ですね。 見える人と見えない人が同じ場所で、見えない人は見えないという立場で、見える人は見えているという事実も含めて、一緒に同じ作品を鑑賞体験し、その感想を...
投稿:2017年10月27日
国宝展もⅡ期となりました。この時期の一番のお目当てはあれですね。《大徳寺 龍光院 曜変天目》です。 Ⅰ期に続き、Ⅱ期も行ってきました。静嘉堂文庫や藤田美術館の「曜変天目」は目にしたことがあるが、龍光院さんの「曜変天目」を目にする機会がなかった。最初の記者発表では、龍光院の「曜変天目」はリストに入っていませんでしたが、最終的にはリストに! まず、ここでおさらい。「国宝」...
投稿:2017年8月31日
祇園の花見小路に美術館が出来たそうな。と耳にしたのはいつの頃だったかしら?それも日本画でなく、現代アートの美術館で、草間彌生のカボチャの写真を目にしました。 気になっていたが、やっと出かけたのは8月の初めごろでした。 花見小路に入ってドンツキが「建仁寺」、そのちょっと手前の左手、なんと祇園甲部歌舞練場の中の「八坂倶楽部」という純日本建築が「フォーエバー現代美術館」としてプレオープンしてい...
投稿:2017年6月26日
美術館「えき」KYOTOで開催されている暁斎展のギャラリートークに参加してきました。 「河鍋暁斎」は、幕末から維新の動乱期を体験し、文明開化の明治を生きた絵師です。私が「河鍋暁斎」の存在を理解したのは2008年に京都国立博物館で開催された『特別展覧会 没後120年記念 絵画の冒険者 暁斎Kyosai -近代へ架ける橋-』です。強烈なインパクトが記憶に残っています。 今回の展覧会の作...
投稿:2017年5月29日
お友だちに教えて頂き、『仲條正義 IN & OUT,あるいは飲&嘔吐』@京都dddギャラリーの仲條正義氏×美術史家の山下裕二氏 対談 に参加してきました。 会場は若い方が多くて、またいかにもデザイン関係のお仕事をされているなぁという方も多くおみえで、大盛況でした。私が知らないだけで「仲條正義氏」はグラフィックデザイナー界では重鎮中の重鎮なのですね。参加者のほとんどは、...