リマスターアート、というものを知っていますか? 8月2日~21日まで、京都の大丸ミュージアムで「オルセー美術館展」が開催されているのですが、展示されている作品は全てリマスターアート、オリジナルを最新のデジタル画像処理技術で復元した高精細の複製画です。なので、写真撮影もOKですし、ライトを当てて筆のタッチを確認することもできるのです。 夏休み中の開催でもありますから、お子さんも楽しめ...
えほんの世界は、楽しい。 会場はニコニコの笑顔でにぎわっていました。 ジェイアール京都伊勢丹の美術館「えき」KYOTOでは、エリック・カール展が8月21日まで開催されています。 エリック・カール、そう、あおむしがちょうちょになるまでを描いたお話「はらぺこあおむし」でよく知られた絵本作家です。 彼は紙から自分で彩色し、張り合わせて原画を制作していくのですが、何より色が鮮やかでとても美...
画家・黒崎彰さんが、ギャルリー宮脇にて「京都文化賞特別功労賞受賞記念展」を開催されています。 会場に入るなり、万葉シリーズの「香具山」が、白衣が風にたなびく古代へといざなってくれました。 私の知っていた「黒白の世界」は、韓国のこうぞ紙を使った紙すきの伝統を生かしたもので、作品を暖かく包んでいます。 赤や黒、黄色の三色が際立つ「赤い闇」シリーズは、見ていてとても元気をいただく一方、闇の...
中信美術館は、入館料無料な上作品が生で鑑賞できるとても素晴らしい美術館です。 特に現在は、京都美術文化賞受賞者作品展が開催されています。 1988年から30年間にわたって開催されているもので、今回は歴代の作品が3期にわけて展示されます。 第1回~10回までの受賞作品の展示は6月25日に終了し、~20回までを対象とした中期は7月16日まで、21回~30回までを取り上げる後期は7月21日...
重要文化財 短刀 銘 吉光 名物 秋田藤四郎 鎌倉時代 十三世紀 永藤一氏旧蔵 京都国立博物館蔵 鋒の鋭きこと 鬼をも恐れるべし ゆえに人の神経の鋭さがそこにあり 鋼光の反射の内に七色の虹 二筋の細き樋が通り 平地幅広く 刃文は真直ぐに伸び 刃採りの色から 帽子には鈍い反射あり まさしく晴れと曇りの現れなれば すべからく 凛なり You can fee...
京セラ美術館で、開かれている、「リン/テン展」を、 ボランティアで、参加してきました。 -ファインセラミックスと、技術の交感- 若手、やきもの作家、上田順平氏の、作品展です。 現代の工業製品を支えるファインセラミックス、無機質な 素材が、どのように、芸術作品と変化するか、、 興味深い展示内容でした。 7/9(日)まで、京セラ美術館 10:00-17:00 入場無料です。 28...
4月29日~8月6日まで、京都国立近代美術館で「ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸」展が開かれています。 ヴァン クリーフ&アーペルは年に1度1都市1美術館で展覧会を開催しており、今回京都国立近代美術館がそれに選ばれたのです。 ヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリーの特徴は、宝石を支える爪を表から見えないように施す技術「ミステリーセッティング」。 これに対し、...
美術館「えき」KYOTOで開催されている暁斎展のギャラリートークに参加してきました。 「河鍋暁斎」は、幕末から維新の動乱期を体験し、文明開化の明治を生きた絵師です。私が「河鍋暁斎」の存在を理解したのは2008年に京都国立博物館で開催された『特別展覧会 没後120年記念 絵画の冒険者 暁斎Kyosai -近代へ架ける橋-』です。強烈なインパクトが記憶に残っています。 今回の展覧会の作...
京都出身の日本画家・秦テルヲの作品を集めた「秦テルヲの生涯」展が岡崎の星野画廊で7月8日まで開催されています。 注目の作品は、1925年に神戸の個展で発表されてから所在不明になっていた「慈悲心鳥の唄」。この度90年ぶりに発見され、展示されています。裏彩色が施された、特徴ある母子像です。 秦テルヲをご存知の方は多くないかもしれませんが、有名な小野竹喬や土田麦僊ら京都の画家たちとともに...
今年も始まりました春の院展。 初日には関西の先生方が作品解説をお話いただき、ありがたいことです。 特に京都会場は作家本人の言葉を直接聴けるので、多くの人でにぎわいます。 しかし、私はゆっくり鑑賞したいので、18時以降に会場の髙島屋へ行くようになりました。 特に好きな先生は何を題材に作品を仕上げられたのか楽しみに出かけます。 松村公嗣先生は、祭りをテーマに作品を制作されており、...