ゴッホ展が京都国立近代美術館で始まりました。 去年の国宝展(京都国立博物館)と同じくらい沢山の人が来場しているようでした。エレベーターでないと会場へ入れないため、その順番待ちの列ができていました。金曜や土曜の夜間開館を狙うのも一案かもしれません。 展覧会のタイトルにゴッホと日本と打ち出している関係からか、関連作品の浮世絵が多く展示され、ゴッホ自身の作品は40数点でした。図録では色彩...
ロームシアター京都で、2月4日までメディアアート展が開催されています。 蔦屋書店の上、三階のミュージアムホールには4作品が展示。 地下2階のノースホールでは高嶺格さんによる「白骨死体を乗せて漂着した木造船からゴーストを想像する」朗読上演が行われます。 入口のロボットによる似顔絵は3、40分ほど時間がかかるためモデルは事前申込制でした。 2階の南北通路では和田永さんの30分オープルレコー...
便利堂のコロタイプについては京都国際写真展で説明を聞いておりましたので、さっそく行ってきました。 インキの強弱表現は高い技術力を要します。 しかし明治に日本に入ってきたコロタイプ印刷は、効率の悪いものでした。 1972年に制作された高松塚古墳壁画の原寸大複製が展示されていました。 法隆寺金堂壁画は京都工芸繊維大学のギャラリーで以前拝見していたので、感動は少々少なかったです。...
細見美術館の開館20周年記念展の第一弾「はじまりは伊藤若冲」を見てきました。 細見美術館の伊藤若冲作品を収集した細見寛さんは、きっかけは若冲40代中ごろの作品という「瓢箪牡丹図」に惚れ込んだためとのこと。瓢箪ののびのびとした線といい大きさといい、目を見張るものがありました。 珍しいものとしては、富岡鉄斎が越後の実業家・今井卓堂に宛てた書状のなかに、「明治28年4月20日に305円をもら...
2017年12月に、京都国立近代美術館の新たな取り組み、 「感覚をひらく―新たな美術鑑賞プログラム創造推進事業(注①)」の第2回フォーラムに参加してきました。(注②) 点字にもなっているこのチラシがとっても素敵ですね。 見える人と見えない人が同じ場所で、見えない人は見えないという立場で、見える人は見えているという事実も含めて、一緒に同じ作品を鑑賞体験し、その感想を...
新年早々に京都国立博物館のいぬづくし展に行ってきました。 昨年4月から年間パスポートの利用方法が変わり、常設展は無料で入ることができます。 展示は2階奥の2室のみでした。 昨年の国宝展の人々の頭越しに作品を見る状況からは一変して、静かな鑑賞となりました。 まず、岡村健守氏寄贈による唐時代の白釉犬が出迎えてくれます。 等楽寺縁起絵巻には、頭に明鏡を付けた白い犬が道案内をしたという各...
細見美術館では、12g津24日まで「末法-Apocalipse」展が行われています。 仏像・曼荼羅は興味がないという方もいらっしゃるかもしれませんが、お寺へお参りに行く、と思えば良いでしょう。 むしろ暗いお堂の中よりも明るい展示室ならば作品を見比べたりしっかり鑑賞することができます。 展示品のなかでも超一級なのが、長谷川等伯・与謝蕪村・円山応挙・司馬江漢・酒井抱一の手による「流水...